男だてらに韓流ファン

「朱蒙」の中の片思い・恋占い

朱蒙の時代は、ヨミウル神女やマウリョン神女など、神通力のある女性や、街のまじない師がたくさん出てきます。

日本でも卑弥呼などのシャーマン信仰があったように、朱蒙の時代の韓国でも国を動かす力を持った、神宮という組織があったようです。

朱蒙の時代も出陣の時間や、戦の勝敗の予見、国の将来など、大きなことを決まるときには、必ず神女に占ってもらったようですね。

しかし、時代が変わっても人間と言うものは、自分の運勢や、結婚、恋愛などが気になるようで、国王などではない一般市民は、もっぱら恋占いや仕事の成功などを占ってもらっていたようです。

結婚出来ない悩みや、恋人が出来ない悩みを占ってもらっていた、 朱蒙の腹心、鉄器工房の親方モパルモ親方のシーンは身につまされた人も多かったかも・・・

モパルモのイ・ゲインの演技が独特の雰囲気でこの朱蒙のドラマを盛り上げていましたね。

「朱蒙」は恋愛ドラマではなかったんですが、気の毒な片思いの登場人物も多かったですね。

「朱蒙」の片思いの第一人者は、何と言っても金蛙王・・・柳花夫人を一途に思い続けて20数年間!

尽くしても尽くしても、最後まで振り向いて貰えなかった気の毒な男性でした。

そんな金蛙王に片思い(?)していた二人の女性、ヨミウル神女とウォン后も悲惨。

プヨンに去られたオイも気の毒でしたが、プヨン役のイム・ソヨンが途中降板したため、去っていったという設定でしたが、そうでなければプヨンがイェソヤになっていたわけなので、片思いの女性が主君の后になって、瑠璃王子を産むと言う、更に気の毒な設定になっていたので、この人も救われませんな・・・

サヨンとヒョッポが両思いでおめでとう!といいたい所ですが、なんせ男同士なので、朱蒙の言うように結婚するわけにも行かず、一緒に住むこともなく結局ラブラブなのに生き別れ状態。

「朱蒙」で一番ハッピーエンドで上手く言ったのは、帯素王子とソルラン夫婦かも。

この二人、政略結婚の割りに息が合ってるというか、捕虜になったソルランを心配する辺り、帯素王子も愛情はあるようだし。

朱蒙のベストカップルは案外この二人かも???

金蛙ファミリー、最高のキャストですね。

「朱蒙」物語の設定上、大きな役割を担う、金蛙ファミリー。

「朱蒙」では金蛙王に「ホジュン」のチョン・グァンリョル、王妃に「チャングム」のキョン・ミリ、長男の帯素王子にキム・スンス、次男のヨンポ王子にウォン・ギジュンという、まさにはまり役の面々でした。

とくに、金蛙王のチョン・グァンリョルの演技がこのドラマの柱になったのはいうまでも無く、屈折した男の心理や王としてのカリスマ性と冷酷な一面、一人の女性をひたすら愛し続けるひたむきさを見事に演じきったと言えるでしょう。

しかし、いくら政略結婚とはいえ、自分を慕っている王妃や実の子をないがしろにして、振り向いてもくれない、片思いの女性とその連れ子朱蒙に、あんな愛情をそそぐというのは、ありえるんだろうか。

王妃も決して悪人ではないんですよ。

旦那が、いきなり愛人と、愛人に産ませた子供朱蒙を連れ込んで、自分と子供達はそっちのけで、愛人のほうに入り浸ったら、「いつか殺してやるー!」と思うのも当然だろうし。

帯素王子も、こんな複雑な家庭環境でなく、両親の愛情を普通に受けて育っていれば、知略・武勇に優れた、立派な王になれた人物のはずなのに、こんなに素質のある、しかも自分に愛され認められたい一心で努力している、血の繋がった我が子より、無能でどうしようもなかった、朱蒙に太子の座を与えようとする父親では、鬱屈するのも無理ないだろうよ。

金蛙、すべての責任はお前にある!

この救いのない家族を、シリアスに描いたらドラマとしての「朱蒙」は、かなり暗いものになる筈ですが、ここにコミカルな隠し味を加えているのが、次男のヨンポ王子です。

最も、本人はいたって本気で、ヒーローめざしてまっしぐらなんですが、やることなすこと失敗ばかり、裏目出まくりの情けない男なんです。兄のために朱蒙を陥れたり、協力しようと行動すればするほど、帯素兄貴の足をひっぱるは、国を危機におとしいれるは、まったくどうしようもない弟です。

兄貴に殴られようが、馬鹿呼ばわりされようが、牢に入れられようが、挙句の果てに、お父ちゃんにまで、馬糞の掃除でもしろ!とまで言われても、めげずに成功しそうも無い悪巧みを、しかも自信満々に続けるアホな王子・・・。

それでもどこか憎めないのは、母が傷つく姿にみせる悲しそうな顔や、柳花を失って茫然自失の金蛙王に、意気込んで文句を言いに言ったのに、「陛下が可哀想で見てられない」と、泣きそうになる人のよさが、あるからかも知れません。

こんなキャラは「朱蒙」の中だけでなく、見渡せば一人くらいまわりにいるような気がするのも親近感を覚えるのかも・・・気のせいか?

それにしても、「朱蒙」だけでなく、ドラマに見る韓国の男性はマザコンかというくらい母親にべったりですね。

父親も昔の日本のように権威を持っているようで、どんなワルでも、父親の前では小さくなっている場面や、何かというとお辞儀をしている場面がみられます。

粗大ゴミ扱いされている日本の父親を、もっと大事にしてくれ・・・!

「朱蒙」で気になる、あのカップル(笑)

さすが!!国民的大河ドラマ「朱蒙」

これは「凄い」の一言に尽きる大型時代劇だった!

「朱蒙」は400億ウォンという制作費も半端じゃないし、撮影日数も1年を超えただけあって「ソドンヨ」より更に内容が充実しているし、なによりキャスティングが素晴らしい。

「朱蒙」では演技力の確かな個性派ベテラン陣が脇を固め、若い俳優達もパワーがあり、主役の朱蒙役、ソン・イルグク(海神もよかった!)、召西奴役のハン・ヘジン、(がんばれ、クムスンや1%の奇跡で人気の女優です) 帯素役のキム・スンスも魅力にあふれ、「朱蒙」での歴史上の人物を生き生きと演じていました。

ソン・イルグクは母親役のオ・ヨンスと同じ年だったため、少しでも若く見せる為に、ひげのレーザー脱毛までしたそうですが、私はレーザー脱毛をするなら、サヨン役のペ・スビンにしてほしかった(笑)

このドラマ、「朱蒙」は主演陣もさることながら、個性の強い脇役が勢揃いで、そのひとりひとりがしっかり描かれて、ドラマの中で息づいているのが、大きな魅力になっているように思えますが、なかでも異色のキャラで女性の方々に(と、ある種の男性にも)人気をはくしているのが、ペ・スビンでしょう。

「朱蒙」のなかでペ・スビン演じるサヨン行首は、男か女かわからないほど中性的で美しい、諸葛孔明ばりの策士というキャラクターでした。

このペ・スビンは、男にしては肌も綺麗で、仕草や表情も独特の色気があり、サヨンにぴったりの美形の俳優なんですが、もともと髭が濃いらしく、せっかく女性らしい衣装や髪型で、いい演技をしているのに、メイクの下にうっすら青く、髭が見えるのは興醒めでしたよね。

(ソン・イルグク、今度レーザー脱毛に行くときは、ぜひ誘ってやってくれ!)

この、サヨンとヒョッポの、意表をつくロマンスが面白い!と、女房などは主役のイルグクのシーンより、楽しみにしていましたが、韓国でも「朱蒙」のなかの、このサヨンとヒョッポのシーンは、視聴率が跳ね上がったと言うことなので、やっぱりなあ!という感じです。

私は、あまりの意外さに、最初にサヨンがヒョッポに愛を打ち明けるシーンは、てっきり、サヨンがなにか目的があって、朱蒙の側近のヒョッポを利用しようと、策略をめぐらしているのだ!と思っていましたが、これは私の深読みが過ぎたようで、まさか本気だとは・・・『マジかよ、おい!』

「朱蒙」では最後まで気になるカップルでしたが、サヨンは召西奴について南へと旅立ち、いずれは百済建国の中心人物として召西奴を支えるだろうし、ヒョッポは朱蒙の側近として生きていくだろうから、この二人は再び会うこともないだろう・・・。

どちらにせよ、不毛な「朱蒙」カップルだったなあ。

しかし朱蒙の「ヒョッポは結婚出来ない身だから仕方ないが、」とさりげない台詞に、「おいおい!」と思ったのは私だけではないでしょう。こういう、ちょっとしたウイットにとんだ台詞も楽しいドラマ「朱蒙」でしたよ。

最終回は余計だったよ、「ソドンヨ」

この「ソドンヨ」、55話という長さでしたが、実はもっと延長したいと言う制作側の希望に、出演者が体力の限界と反対したと言う話です。

あれ以上「ソドンヨ」、長引かせる必要がどこにあったんだろう。

私には「ソドンヨ」のあの最終回は必要ない、というより、あそこまで描く必要があったのか、疑問です。

「ソドンヨ」のような、こういうドラマは、主人公が王位について、初恋の女性と結ばれて、めでたし、めでたしで良かったんじゃないでしょうか。

最終回があったおかげで、あんなに苦労してハッピーエンドかと思ったのに、このカップル、ストレス溜りまくりで全然幸せじゃないじゃんか!と、どっと疲れが出る気がしましたよ・・・。

しかも「ソドンヨ」の最後にちょこっと出てくる二人の間の子供、あの小さい王子の代で百済が滅びると思うと、チャン、君は頑張ったけど、残念だねえ・・・なんて余計な感慨に浸ってしまうんだよ・・・。

でもまあ、「ソドンヨ」、面白かったですけどね!!

時代劇「ソドンヨ」55話、一気に見ました!

「ソドンヨ」、これぞ時代劇の醍醐味。いやー面白かった!

手に汗握るストーリー展開あり、王位争いあり、登場人物も多いがそれぞれの個性がていねいに描かれていて、なかなか中身の濃いドラマでした。

子ども時代の子役たちの演技の巧さ、もう脱帽ものでしたね。

特に子供時代の主役、ソドンことチャンを演じたキム・ソク君、名演技でしたねー。この子は「宮」でも主役のチェギョンの弟 、「朱蒙」でも召西奴の息子と活躍している人気子役で、先が楽しみですなー。

「ソドンヨ」は幼い時代は賎民として、逃げ続けて暮さなければならなかった、百済30代武王・チャン(チョ・ヒョンジェ)の波乱万丈な人生と、敵国新羅のソンファ姫(イ・ボヨン)との愛、ソンファに片思いする新羅の花郎サテッギル(リュ・ジン)の愛憎と、チャンが父王と兄を殺した従兄弟を倒して、王位に上がるまでの波乱万丈の人生を描いたドラマ。

この時代劇、ストーリーの運び方が実に巧かった。

そこに行くと捕まるのに!そんなところで何喋ってるんだーっ、正体がバレるだろうがあっ!!と、ハラハラさせられどうしで、まさに息つく間もないジェットコースターストーリーで、見ているこっちが緊張しっぱなし、ひとつ危機を逃れるたびに、はぁーーっと息をつく状態で、『あーもうイヤダイヤダ、まったく心臓に悪いよ、こんなドラマ』と思いつつ、やめられない。

おかげで、チャンとソンファの恋愛はどうでもいいから、この先の展開はどうなるんだー!とそのほうが気になって、早送りしようとしては女房に「ばっかじゃないのっ!いいところなのに」と、どつかれる始末でしたよ。

主役は死なないんだよ、と解っていてもついつい目が離せなかったんだよな・・おかげで連日睡眠不足で疲れました・・・。

死なないと言えば、敵役のギルも「ターミネーターか、おまえはっ!」という位、斬られても、飲まず食わずで何日も木に挟まれて死にかけてても、ひょいと起き上がり、馬に乗り、剣を振るって追いかけてくる。まるでゾンビのごとく。

モッラス博士までも、矢が胸に当たって海に落ちたのに、いつの間にか這い上がって、コソコソとゲリラ活動してるし・・・。

王位を奪ったプヨソンも、毒を塗った剣でかなり深く刺されたのに、薬草をガツガツ食べて、ピンピンしてる。ありえねえっての!

この辺は漫画チックで荒唐無稽ですが、まあそこが韓国ドラマだから許されるんですね。日本のドラマでこれやったら、非難ゴウゴウでしょうね。

もうひとつ、印象に残ったのは衣装の美しさや装飾品の見事さ。

韓国文化というのは中々たいしたものだったんだなあ、と感心させられ、こんな国に日本が攻め込んだりしたんだなあ、と歴史の重みも改めて感じさせられたり、韓国文化の美しさに感心しました。

韓国ドラマは何といっても時代劇だぜ!と思った「大望」

「チャングムの誓い」以来、韓国ドラマの時代劇に興味を惹かれるようになりました。

まず「大望」。

出演は「僕の彼女を紹介します」のチャン・ヒョク、「四月の雪」のソン・イェジン、「ガラスの靴」のハン・ジェソク、「パリでの出来事」のチョ・インソンも少しだけの出演だが印象的でした。

恋愛中心のストーリーではなく、兄弟の確執と一人の男の成長を描いたドラマで、時代劇にお約束の波乱万丈と、男装の麗人や姫君など、まるで古き良き日本の時代劇を彷彿させる面白さ、加えてスケールのでかさに嬉しくなりました。

もうひとつの魅力は、個性の強い脇役陣が豊富なことです。

脇役に魅力の無いドラマはすぐ飽きてしまう。

中でも、ペ・ヨンジュンの「スキャンダル」で、あまり演技力も無く、顔がいいだけでキャスティングされたのか?と思っていた、チョ・ヒョンジェ演じる世子が、いかにも世間知らずのおっとり貴公子を好演していたのが、目に留まりました。

これで人気が出たのが後日「ソドンヨ」の主役につながったのか・・・?ビジュアル系で女性にはかなり人気が出ただろうと思われます。

ただ、惜しむらくは、この「大望」中途半端な部分が見られたことです。

あの伏線は結局どうなったんだ?という箇所がすっきりしないまま終わってしまったのが残念!

チェ・ジウ姫はやっぱり素敵

韓国の女優さんは綺麗な人がたくさんいて、
それぞれに魅力的ですが、チェ・ジウも「初恋」の元気なニュースキャスターから
「天国の階段」の涙の女王まで、色々な顔を見せてくれました。

「天国の階段」では、泣きの演技があまりにも多くて、
そこばっかり強調された感がありましたが、
本来のチェ・ジウの魅力は涙の演技だけではないのに、少し惜しい気がします。

でもまあ、チェ・ジウの主演作は面白いものが多いし、ヒットするようですね。

演技の面で言えば、「冬のソナタ」のユジンは、ちょっとした表情がとっても可愛く、
チャーミングで、うまいなあと思わせてくれました。

ユジンのストレートな黒髪ボブとガラリとイメージを変えて、
華やかな栗色のロングソバージュで、財閥令嬢をファッショナブルに演じた
「新貴公子」では、こんなゴージャスな美女だったのかと、改めて見直しました。

韓国の女優さんはメイクや髪型で別人のようにイメージを変える人が多く、
とくに敵役のときにあんなに憎々しく強そうに見えた人が、次回作でうって変わって健気なヒロインに扮したときなど、「お見事!」とお辞儀しそうになりますよね。

日本の女優さんは中々あそこまで変わらないですよね。何故かな。

「新貴公子」での共演は「ホテリアー」のキム・スンウでした。

水配達人という、日本ではあまり聞きなれない職業の役でしたが、
最近あちこちでキム・スンウが配達していたような水を見かけるようになりましたね。

韓国のほうが進んでるのかな?

「美しき日々」 リュ・シウォンの魅力

年齢を感じさせないチャーミングな魅力なら、やはりリュ・シウォンでしょう。

でも、日本で始めて放映されたリュ・シウォンの出演作「美しき日々」の初登場のシーンは・・・ひどかったです。

正直、「なんでパンチをくらって腫れ上がったボクサーのような顔の、この人が主役の一人っ?」
(シウォンファンの皆さんごめんなさい!でも私もそんなシオンのファンです) 
と叫んでしまったくらいです。

韓国で5本の指に入る位人気のある俳優だと聞いても、
「うそぉーっ!」と思ってましたが、
ドラマ中盤からどんどんすっきりして綺麗になっていきましたね。

リュ・シウォン君、「美しき日々」のころが一番太ってたのかな?

「愛するまで」から「真実」のころまではふっくらした顔ですが、
太っているわけではなく、首筋などは細くて若い!って感じですよね。

「美しき日々」ではイ・ビョンホンの演技にうならされましたが、
後半ぐんぐん魅力的になったリュ・シウオンにも惹かれました。

でも韓国ドラマって、おもしろーいですよね。

「美しき日々」最終回のコンサートのシーンで、気づいた方も多いと思いますが、
前方中央の席に座っていたはずの、イ・ビョンホンが、
突然客席の最後列の後ろに立っているリュ・シウォンの隣にワープしてるんですもの、
「ビョンホンさん、い、いつのまに!?なんでもありかよ、韓国ドラマは!!」

そういえば、リュ・シウォン主演の「その陽射が私に」で、
振り向いたチャングムのハン尚宮こと、ヤン・ミギョンさんの服の背中が
洗濯ばさみで詰めてあったのには泣けました・・・

すげーよ韓国ドラマ。

なんといってもチャングム

イ・ヨンエさん演じるチャングムは最高によかったです。

あの不屈のド根性!

女性としてもとても魅力的で、個人的にはチェ・ジウより、イ・ヨンエのファンです。
彼女が休憩中に飲んでいた、オミジャ茶は、瞬く間に人気になりましたよね。
わたしも女房をそそのかして、オミジャ茶を購入。お昼のお弁当とともに飲んでました。

さて、チャングムの誓いですが、イジメ役のチェ女官長役のキョン・ミリ 
のいじめっぷりがよかったですよね。
本気で、ふざけんなチェ一族!とかテレビの前で叫びましたよ。

いちばんのお気に入りは、トックおじさん。
トックおじさんみたいなキャラがこのドラマのいいスパイスになってますよね。

あの間の抜けたキャラの癖に王宮に出入りする料理人だったりして、まったく謎ですが
一番のお気に入りです。
自分も会社であんなキャラだったら営業成績ももっと上がるんだけどな・・・

はまった!と思った韓国ドラマ

最近見た韓国ドラマの中で、もう一度最初から見てみてぇ!と思ったドラマは、
「復活」「グリーンローズ」「ラストダンスは私と一緒に」でしょうか。


「復活」「グリーンローズ」はサスペンス仕立てで、真犯人がわからずサスペンス好きの私にはたまらない作品でした。

「復活」のオム・テウンはけっして美形とは言えないんですが、男でも何気ない仕草とか真似てみたい気になるカッコいい俳優さんです。

「快傑春香」では敵役でしたが、そんな中年でもないのに最後まで愛する女性におじさん呼ばわりされ、尽くしても報われない上に悪役になってしまう可哀想な役どころだったので、「復活」ではヒーローっぽくてモテモテの役で良かったねえ、って感じです。

でもオム・テウンが二役で演じた双子の弟のほうは、やっぱり悲惨でしたね・・・

「グリーンローズ」は「ピアノ」のコ・スが主演ですが、「ピアノ」では主役の割りに地味な役でチョ・インソンに人気を持っていかれた感があったので、今回は挽回です。

最初あまりに苦しい場面が続いて、途中見るのをやめたくなりそうでしたが、「モンテ・クリストのような」と聞いていたので、後半に期待して見続けて正解でした。

ただ、最後に敵役の末路があまりにも可哀想で、同情の余地も無くはないのに救われない展開が、何とかならないかなあと思いましたね。

リュ・シウォンとチェ・ジウの「真実」でも最後の敵役の扱いがひどすぎて、逆に主役のカップルの旅立つ場面に、共感できない作りになり、いい作品だったのに、最後でがっくり、後味の悪さが残りましたが、そういうドラマが韓国ドラマには多いような気がします。残念・・・

「ラストダンスは私と一緒に」はその点綺麗にハッピーエンドでホッとしました。

途中まで見て、「これって、心の旅路のリメイクかも」と思ったら、やはりそんな感じでした。

「心の旅路」といっても、ハリソン・フォードの「心の旅」じゃなくて、往年のスター、ロナルド・コールマンの「心の旅路」です。日本のテレビドラマでも佐久間良子と江守徹の主演でやりましたし、宝塚でも花組の安寿ミラ主演で舞台化されましたよね。

名作が土台になっているだけに、ストーリーがしっかりしていて、泣かされました。

でも記憶が戻った主人公が、昔過ごした家に帰ってくるシーンはコールマンの映画のほうがとっても美しいシーンに仕上がっていたので、そのままやってほしかったです。

どう描かれるのか楽しみにしていたので、ちょっと残念。

ペ・ヨンジュンへ女房からの伝言

今や日本中知らない人はいない、ヨン様。
例にもれず、うちの女房もどっぷり嵌ってしまった。

ブログにペ・ヨンジュンのこと書くぞ!というと私に書かせて!とのこと。以下女房からヨン様への伝言です。

愛しのヨン様

「冬のソナタ」のころのあなたは、まだ日本デビューしたての新人みたいなものでした。

韓国に対して、古臭いイメージしか持ってなかった私は、まず韓国人男性が、エアリーボブ風のウエーブのかかった茶髪のヘアスタイルで登場したのにビックリ。

しかも、おしゃれでカッコいい!日本の男性諸君、負けてますよっ!(でも私的には、ミニョンのパーマヘアよりチュンサンのストレートな黒髪の方がお気に入りです)

ペ・ヨンジュンに驚かされたのは、外見もさることながら、その演技力です。

あの年齢で、初々しいナイーブな高校生を自然に演じられるなんて!どうみても、あのチュンサンは高校生そのものでした。

冬のソナタが成功したのは、あの高校時代の胸が詰まるような美しい初恋のシーンがあったからに他なりません。

その次にみた「愛の群像」では、別人のような荒っぽい仲買人を、「ホテリアー」ではクールな陰のある青年をと、ペ・ヨンジュンは様々な顔を見せてくれました。

「初恋」は長編でしたが、やはり高校生のころから実業家になるまでを違和感なく演じていて、日本の若手俳優で高校生から大人の男までこんなに自然に演じることのできる人がいるだろうかと、考えさせられてしまいました。

しかも「冬のソナタ」で有名になった『微笑みの貴公子』からは考えられないアクションシーンの連続で、けっこう武闘派。

もうすぐ放送開始の「太王四神記」での剣技も期待でき、楽しみです。

それにしても韓国ドラマは長い!「太王四神記」が24話と聞いて「短いっ!」と不満に感じちゃうんですから(笑)

その長いドラマを一気に見せてしまう韓国ドラマの底力は何なんでしょうねー。

やっぱり「何でここで続くなのーっ!」と思わせる凶悪な引きの巧さでしょうか。


以上、熱烈な女房からのメッセージでした(苦笑)

韓国ドラマとの出会い

韓国ドラマにうかつにも嵌ってしまったのは、そう、まだぺ・ヨンジュンブームが来るちょっと前のことだ。

週末は、TUTAYAのレンタルビデオの列を眺めるのが日課になっているいけてないオヤジなのですが、ふと「イヴのすべて」というビデオを何ということなしに手に取ったのです。

「韓国のドラマ?なんかややこしそうなストーリーだけど・・・洋画ならともかく、韓国の話なんて違和感ありだなあ」と、そのまま列に戻してしまった。

半年位たったころ、再び「秋の童話」というビデオを手にしたものの、登場人物の名前が耳慣れなくて、覚えられそうもないし・・・とまた棚に戻し、そのうち見るものがなくて暇なときでも見てみるか・・・と忘れてしまいました。

それからかなり過ぎたころ、今度は「冬のソナタ」が新作の列に並んでた。
(実は、こう見えて純愛もの好き。)

まだ、NHKの衛星放送で初回の放映中で、一般に話題が広まる直前のころだったので、1本ずつしか並んでなく、その時も名前がややこしそうだし、韓国ドラマなんて、ダサいかも・・・と列に戻してしまいました。

何日かたって、韓国ドラマも何作も出てるし、意外と面白いのかも、とようやく「冬ソナ」を1本だけ借りて帰りました。

最初のシーンがラッシュの高校生の通学バスのシーンだったので、
そういえば「昔こんな経験あたよな」と、一昔前の日本みたいと笑いながら見ていたんですが、
見るうちに涙が止まらなくなり、ドラマでこんなに泣くなんて自分でも驚きでした。
(実は、女房と一緒に見て久しぶりに二人して泣きました。)

これぞカルチャーショックってものです。

田舎くさいと先入観があった、韓国(失礼!)がとっても都会的でファッショナブルだったことや、
韓国の親や目上の人に対する礼を大切にする文化に、こんな国だったのかと自分の認識不足を思い知らされました。

外国の教科書に、日本人はまだサムライの格好をしていると書いてあると聞いて、何なんだ、それは!と腹立たしく思った自分が、一番近い韓国に対して、似たり寄ったりの知識しか持ってなかった驚きもありました。

こうして、このショックとともに、私の週末の韓国ドラマ漬けが幕を開けたのです。