男だてらに韓流ファン

金蛙ファミリー、最高のキャストですね。

「朱蒙」物語の設定上、大きな役割を担う、金蛙ファミリー。

「朱蒙」では金蛙王に「ホジュン」のチョン・グァンリョル、王妃に「チャングム」のキョン・ミリ、長男の帯素王子にキム・スンス、次男のヨンポ王子にウォン・ギジュンという、まさにはまり役の面々でした。

とくに、金蛙王のチョン・グァンリョルの演技がこのドラマの柱になったのはいうまでも無く、屈折した男の心理や王としてのカリスマ性と冷酷な一面、一人の女性をひたすら愛し続けるひたむきさを見事に演じきったと言えるでしょう。

しかし、いくら政略結婚とはいえ、自分を慕っている王妃や実の子をないがしろにして、振り向いてもくれない、片思いの女性とその連れ子朱蒙に、あんな愛情をそそぐというのは、ありえるんだろうか。

王妃も決して悪人ではないんですよ。

旦那が、いきなり愛人と、愛人に産ませた子供朱蒙を連れ込んで、自分と子供達はそっちのけで、愛人のほうに入り浸ったら、「いつか殺してやるー!」と思うのも当然だろうし。

帯素王子も、こんな複雑な家庭環境でなく、両親の愛情を普通に受けて育っていれば、知略・武勇に優れた、立派な王になれた人物のはずなのに、こんなに素質のある、しかも自分に愛され認められたい一心で努力している、血の繋がった我が子より、無能でどうしようもなかった、朱蒙に太子の座を与えようとする父親では、鬱屈するのも無理ないだろうよ。

金蛙、すべての責任はお前にある!

この救いのない家族を、シリアスに描いたらドラマとしての「朱蒙」は、かなり暗いものになる筈ですが、ここにコミカルな隠し味を加えているのが、次男のヨンポ王子です。

最も、本人はいたって本気で、ヒーローめざしてまっしぐらなんですが、やることなすこと失敗ばかり、裏目出まくりの情けない男なんです。兄のために朱蒙を陥れたり、協力しようと行動すればするほど、帯素兄貴の足をひっぱるは、国を危機におとしいれるは、まったくどうしようもない弟です。

兄貴に殴られようが、馬鹿呼ばわりされようが、牢に入れられようが、挙句の果てに、お父ちゃんにまで、馬糞の掃除でもしろ!とまで言われても、めげずに成功しそうも無い悪巧みを、しかも自信満々に続けるアホな王子・・・。

それでもどこか憎めないのは、母が傷つく姿にみせる悲しそうな顔や、柳花を失って茫然自失の金蛙王に、意気込んで文句を言いに言ったのに、「陛下が可哀想で見てられない」と、泣きそうになる人のよさが、あるからかも知れません。

こんなキャラは「朱蒙」の中だけでなく、見渡せば一人くらいまわりにいるような気がするのも親近感を覚えるのかも・・・気のせいか?

それにしても、「朱蒙」だけでなく、ドラマに見る韓国の男性はマザコンかというくらい母親にべったりですね。

父親も昔の日本のように権威を持っているようで、どんなワルでも、父親の前では小さくなっている場面や、何かというとお辞儀をしている場面がみられます。

粗大ゴミ扱いされている日本の父親を、もっと大事にしてくれ・・・!

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